November 23, 2009

プレイバックシアター

先日、インプロビゲーション(即興劇)の体験と聴いて参加させていただきました。
過去に見たことがあるのは、表現者自身が場の流れでストーリーを展開してゆく形式のものでした。しかし、今日体験したプレイバックシアターは、語り手が語る自身の経験や思い出を表現者が即興で演じるという形式のものでした。

語り手は、参加者の中から選ばれて、コンダクターのファシリテーションにしたがって、自分の心に残る出来事、考えさせられた出来事、思い悩んだ経験、恥ずかしい体験などを話します。
そのストーリーを聴いて、表現者がその場面を演じるわけですが、そのときの場の雰囲気や当事者の気持ちを想像しながら、自分以外の人を演じる。ただ、通常の舞台演劇のように細かい台本や演出指示があるわけではないので、肩肘張らずに「思うまま、感じるまま」に演じられる自由度があるわけです。

いろいろな立場、シチュエーションにおいて、何を感じるのか?どんな考えが浮かぶのか?咄嗟の判断力や表現力が身につくだけではなく、他人の気持ちを感じる能力が鍛えられる、トレーニングになるように感じました。

トレーニングと言うと、体力や知力ばかりを考えてしまいますが、知識やスキルだけではない、心の力・人間力のトレーニングということの大切さも、感じるきっかけになりました。

ビジネスパーソンも、これからはこういう能力が求められるのではないかと思います。
相手の気持ち、立場を感じて行動する。これは、マニュアル化・効率化一辺倒のビジネスの世界に、足りないものがここにあるようにも感じます。

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April 29, 2009

ポジティブ心理学

先日、駒場の東京大学に行ってきました。

ポジティブイノベーションセンター(CPI)主催で、「ポジティブ心理学」の講演会がありました。

○○心理学と言われるものは沢山あって、先日もピフノセラピー(催眠療法)の体験セミナーに行ってきたばかりです。

ただ、ポジティブ心理学は、個別の学派療法と並列のものではなく、これらのひとつ上の概念、いわば心理学の手法や考え方※をくくる「傘」のようなものだそうです。
※手法=コーチング・カウンセリング・ファシリテーション・AL etc.
 考え方=ソリューションフォーカス・AI・NLP・認知行動療法 etc.
ですから、寧ろシンプルだともいえます。
名前的に、積極思考・プラス思考の心理学?というような単純なイメージを持ってしまいますが、疾病モデルを中心に発展してきた心理学に対して、ポジティブに活用する心理学という意味で、いわば「バランス心理学」と言っても良いとのことでした。

研究の柱は、個人と制度両面への有機的アプローチにより、ウェルビーイングを育むということ。ウェルビーイング(日本語にはしにくいのですが、「生きがい」とか「幸福感」「安寧」「心の豊かさ」など、良いこころの状態を言います)と言う言葉は、ホスピタリティでも語られる言葉ですが、海外の研究でウェルビーイングの構成要素と指標に関する研究データもあるとのことで、これは自分たちの研究にも参考になりそうです。

また、アプリシアティブ・インクワイアリー(AI、Appreciative Inquiry)と言う組織開発プログラムとの関連についても、非常に参考になる情報を得ることが出来ました。
AIやチェンジマネジメントなどの組織改革論も、今一度見直してみないと・・。
また、勉強することが増えてしまいました。
とはいえ、こうしたアカデミックな場での言葉や概念は、一般には難解な印象が強いのも事実です。私たちの使命は、これらの概念を分かり易い言葉に翻訳し、使い易い方法論にして実社会に提供することなのだと考えています。

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